基本的には屋外に設置するため、汚れやすいのぼり旗。
長期使うとしても激安のものであれば買い換えるという手法もありますが、
出来る限り長く使いたいものです。
まず、汚れについてです。
元の素材の質にもよりますが、印刷面を傷めないように中性洗剤で洗うのがオススメです。
出来れば優しく手洗いをすると良いでしょう。
洗濯機の使用や、塩素系・酵素系洗剤の利用は印刷面を傷めてしまう恐れがあるため、極力控えた方がよさそうです。
また、素材が綿で出来ている生地の場合水分を
吸収しやすいので、汚れが染みこみ易くなっています。
可能であれば、同じ屋外でも雨風に晒されない場所に
設置した方が長持ちします。
また、宣伝期間を過ぎてしまう場合には、
汚れを落とした後に良く乾かし、のぼり旗を
くるくると丸めて保管するようにして下さい。
しっかりと乾かさずに片付けてしまいますと、
カビの原因などになります。
保管の際に折り畳んでしまうと、痕がついたり皺の原因に繋がりますので、
折らずに保管してください。
汚れを落として布を良く乾かすこと。丸めること。
湿気の多い場所を避けること。がのぼり旗のポイントです。
とは言っても見える範囲にのぼり旗を立てることが重要です。
のぼり旗の洗濯で役に立つ蛍光増白剤・界面活性剤の知識
のぼりの質を維持するための洗剤には様々な成分が使用されているため、その内のいくつかの性質を知っておきましょう。
定番なのは界面活性剤で、まずどの洗剤にも入っています。
そして小さなレベルで見てみると、油と水のそれぞれに相性の良い成分で構成されています。
洗濯する際に使うのは大部分が水ですが、のぼりを構成する繊維の隙間に入り込みにくいです。それを助けるが水との相性が良い部分です。
そして水だけでは、のぼりに付着した油汚れは反発してしまって落ちません。
それを油との相性が良い部分によって落とせるという2段構えです。
そして洗剤にはアルカリ性や酸性のような液性の特徴があります。
最も刺激が少ないのはどちらでもない中性ですが、洗浄力が一番弱いという側面があります。
そのため刺激を増やすことを覚悟の上でどちらかを強くすると、洗浄力を高められます。
基本的にアルカリ性は油に強く、酸性は石鹸カスに強いという強みを持っています。
また汚れを落とすだけでなく、特に白い色を綺麗に演出するために、蛍光増白剤が含まれていることもあります。
使用するとのぼりに付着した状態になり、紫外線に当たると白く光る性質があります。
そのため白くて新しい見た目にしたい場合に適しています。
ただのぼりには経年劣化をしたような味わいを強みとするものがあります。
そんな時には蛍光増白剤が逆効果になってしまい、それぞれの持ち味を打ち消すことになるので気を付けましょう。